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送ったメールが届かない・迷惑メール扱いされる。会社のメールで確認すべきこと

ネットウィズ合同会社 庄司育雄

「先週お送りした見積書、届いていますか?」「いえ、来ていませんが……」。 調べてみると迷惑メールフォルダに入っていた——あるいは、どこにも見当たらない。

このトラブル、以前は「たまたま」で片付けられていましたが、 近年は自社側のメール設定が原因で、恒常的に起きているケースが増えています。 特に、独自ドメインのメールを何年も前に設定したきり触っていない会社は、 知らないうちに「届きにくいメール」を送り続けている可能性があります。

まず切り分け: エラーが返ってくるか、黙って消えるか

対処の前に、症状を2つに分けます。

エラーメール(英語の自動返信)が返ってくる場合

送信後に「Mail Delivery Subsystem」などから英語のメールが返ってきたら、 それは配送失敗の通知です。本文の中に理由が書かれています。

  • 「User unknown」「address not found」→ 宛先アドレスの間違い。 1文字の打ち間違いが典型です
  • 「Mailbox full」→ 相手の受信箱が満杯。別の手段で連絡を
  • 「blocked」「rejected」「spam」などの単語 → 自社からのメールが 迷惑メールとして受信拒否されています。後述の設定の問題を疑ってください

何も返ってこないのに届いていない場合

エラーも返らず相手にも届かない場合、多くは相手側の 迷惑メールフォルダに振り分けられています。 まず相手に迷惑メールフォルダの確認を依頼しつつ、 「たまたま」ではなく自社側の原因を疑ってください。 1社で起きたことは、他の送信先でも起きています。

増えている原因: 送信ドメイン認証が未設定・不備

メールの仕組みには、実は「差出人の名乗り」を検証する機能が 標準では備わっていません。誰でも @御社のドメイン を名乗って メールを送れてしまいます(ビジネスメール詐欺で なりすましが横行する土壌です)。

そこで使われているのが送信ドメイン認証——SPF・DKIM・DMARCと 呼ばれる設定です。乱暴にまとめると、 「このドメインのメールを送ってよいサーバーはこれです」と公に宣言し、 受信側がそれを照合できるようにする仕組みで、いわばメールの実印です。

重要なのはここからです。GmailやMicrosoftなどの大手は、 2024年以降この認証を受信の条件として段階的に厳格化しており、 未設定・設定不備のドメインからのメールは、内容が正当でも 迷惑メール行きや受信拒否になりやすくなりました。 「昔は届いていたのに最近届かない」の背景には、多くの場合これがあります。

自社の状態を確認する方法

専門知識がなくても、確認だけならできます。

  1. 自社のメールから、Gmailのアドレス(個人のものでOK)へテストメールを送る
  2. Gmailで受信したメールを開き、右上のメニューから 「メッセージのソースを表示」を選ぶ
  3. 画面上部に SPF・DKIM・DMARC の判定が表示されます。 「PASS」以外(FAIL、SOFTFAIL、表示なし)の項目があれば、設定に不備があります

不備があった場合の設定作業は、ドメインやサーバーの管理画面での DNS編集になるため、管理を任せている業者への依頼が現実的です。 「どこの業者に何を任せているか分からない」状態なら、 先にドメインの所在確認が必要です。

その他のよくある原因

  • 添付ファイルが大きすぎる: 相手側の上限を超えると届きません。 そもそも大容量ファイルはメール添付ではなく、 ファイル共有の仕組みに切り替えるのが本筋です
  • 一斉送信のやり方: メールソフトから数百件を一括送信すると、 迷惑メール送信と区別が付かず、ドメインごと評価を下げられます。 案内メールの一斉配信は配信サービスを使ってください (BCC事故の防止と同じ結論になります)
  • フリーメールから重要な連絡を送っている: 取引先の迷惑メール フィルタに落ちやすいうえ、先方の社内規程で弾かれることもあります

まとめ

  • エラーメールが返るなら本文に理由がある。返らず届かないなら迷惑メール判定を疑う
  • 大手メールサービスは送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)を受信条件として厳格化済み。数年前の設定のまま放置したドメインは「届きにくいメール」になっている
  • 自社の判定はGmail宛のテスト送信で今日確認できる
  • 大容量添付と一斉送信は、メールとは別の仕組みへ

「テストしたらFAILだった」「業者にどう依頼すればいいか分からない」 という場合は、ドメイン名を添えて無料相談からどうぞ。 設定状態はこちらでも外部から確認できます。