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事務所のWi-Fiが遅い・途切れるとき、自分で確認できる7つのこと

ネットウィズ合同会社 庄司育雄

「なんとなく遅い」「会議のたびに途切れる」を、原因がわからないまま我慢している事務所は多くあります。 Wi-Fiの不調は、大きく分けると回線・ルーター等の機器・使い方の3層のどこかに原因があり、 順番に切り分ければ、専門知識がなくても原因の当たりを付けられます。

業者に相談する場合も、ここで集めた情報があると話が早く、見積もりも正確になります。

1. 「いつ・どこで・誰が」遅いのかをメモする

対策の前に、症状の記録から始めてください。次の3点だけで原因の範囲が大きく絞れます。

  • 時間帯: 昼休みだけ遅い(回線の混雑や同時利用)のか、終日遅いのか
  • 場所: 会議室だけ遅い(電波の届き)のか、事務所全体か
  • 端末: 特定のPCだけ(端末の問題)か、全員か

「有線接続のPCでも遅いか」も重要な分かれ目です。有線でも遅ければ、Wi-Fiではなく回線かルーターに原因があります。

2. 速度を測って記録する

体感ではなく数字で把握します。スマホやPCで速度測定サイト(fast.com など)を開き、 有線と無線の両方を、朝・昼・夕方など時間帯を変えて測り、結果をメモしてください。

  • 有線で十分速く、無線だけ遅い → Wi-Fi機器や電波環境の問題
  • 有線でも遅い → 回線契約か、ルーターの性能の問題

3. ルーターの再起動と設置場所を確認する

単純ですが効果があります。ルーター・アクセスポイントの電源を抜いて1分待ち、入れ直してください。 長期間再起動していない機器は、これだけで改善することがあります。

あわせて設置場所を確認します。次の状態は電波を大きく弱らせます。

  • 床への直置き、金属製の棚やキャビネットの中・裏
  • 電子レンジや複合機のすぐそば
  • 事務所の端の壁際(利用エリアの中心から遠い)

4. 機器の年式を確認する

ルーターやアクセスポイントの型番を本体のラベルで確認し、検索してみてください。 発売から7〜8年以上前の機器なら、それ自体が原因の可能性が高くなります。 古い機器は規格が古く(Wi-Fi 4/5世代)、現在の台数・用途に耐えられません。

また、家庭用ルーター1台で事務所全体をまかなっている場合、 接続台数の限界を超えていることがよくあります。

5. つながっている台数を数える

PCだけでなく、スマホ、タブレット、複合機、監視カメラ、テレビ会議機器まで数えると、 20台を超えている事務所は珍しくありません。家庭用ルーターの実用的な同時接続数は カタログ値よりずっと少なく、台数超過は「時々切れる」「夕方遅い」という症状に出ます。

6. 回線契約の中身を確認する

プロバイダの契約書か請求書で、契約プランを確認してください。見るポイントは次の3つです。

  • ビルの配線方式: 「VDSL」と書かれている場合、光でも最大100Mbps程度で頭打ちです
  • 接続方式: 「IPoE(IPv6)」対応かどうか。旧方式(PPPoE)は夜間や昼休みに混雑しやすい傾向があります
  • プランの上限速度: 契約自体が古いままのことがあります

7. ここまでの結果を1枚にまとめる

1〜6で集めた情報(症状のパターン、速度の実測値、機器の型番と年式、接続台数、回線契約)を 1枚にまとめてください。原因の当たりはかなり絞れているはずです。 そのまま業者に渡せば、的外れな提案や過剰な見積もりを受けにくくなります。

まとめ

ここまでは、専門知識がなくても自社で確認できます。 一方で、「どの機器に買い替えるべきか」「アクセスポイントを何台どこに置くか」「回線をどれに乗り換えるか」は、 事務所の間取り・台数・業務内容によって答えが変わる部分です。 測定結果を添えてご相談いただければ、御社の状況に沿った見立てをお返しします。